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二世帯住宅を建てたい!【3】二世帯を新築で建てる

目次

二世帯のすすめ

「親も高齢だし、近くに住んだほうがいいのかな」
「近くに住むくらいなら、一緒に住もうか」
「いざというときに、近くにいないと不安だし...」

そんな会話をされたりしていないでしょうか。高齢の親、病気や介護などで同居を考える方は多いです。 また、共働きなので子育ての手伝いをお願いしたい。子育ての悩みなどを気軽に相談して一緒に育てたいなど、子育てをきっかけに二世帯を考えることもあるとのこと。

二世帯を考えてみませんか。

建て替えるタイミングは?

老朽化した実家や高齢な親世代のために大幅なリフォームを考えているなら、二世帯への建て替えを検討するタイミング。 家のなかの段差を減らし手すりをつけたり、介護のために間取りを変更したりという大幅なリフォームになるならば、いっそ新築に建て替えてしまうのがおすすめです。

また、地震、台風、猛暑などの近年の自然災害に強い家にしたいというときにも新しく建て替えると安心です。建て替えるときには、土地が必要です。土地持ちの実家であれば、問題ありません。土地がなければ購入から検討します。

新築で費用を抑えるには

建て替えるということは、間取りを変更したり、設備を増やしたりするので、新築を建てることと同じです。すでに建っている家があれば、壊すところからはじまるなど工事期間も費用も同じくらいかかります。こだわった家にしたいものの、できれば費用は抑えたいものですよね。

まずどのタイプの同居にするかで、費用を抑えられるかが変わります。タイプは3つ。完全同居、一部同居、完全分離です。

このなかで押さえられるのは、完全同居タイプ。玄関、キッチン、お風呂などの設備を共有するので、新しく増設するものが少ないために抑えることが可能です。

逆に費用がかかってしまうのは、完全分離タイプです。玄関から別々でそれぞれの世帯にリビング、キッチン、お風呂などの設備も増えるため、新築を2棟建てることと同じになるからです。

要は、どこまで新しく設備を作るかによります。ただ、費用を抑えるためにと共有設備を増やしたところで、使い出してから「やっぱり別々にしておけばよかった」と思うことのないように、事前によく相談してからが良いでしょう。

いくらで建てられる?

新築で建てるとなると、金額はいくらくらいの目安になるのでしょうか。

やはり、新しく土地を購入し、建てるとなると高額になります。
同居のタイプ別にみると金額の順としては、
完全分離 → 一部同居 → 完全同居の順。

中でも一番金額のかかる完全分離は、一般的な一軒家の金額の1.5~1.8倍が目安です。

例としては、一般的な一軒家(4~5人で住む設定)は、30坪で1500万円、40坪で2000万円。完全分離の場合は、2250~3600万円。一部同居の場合は、設備をどのくらい共有し、どの程度新しく増やすかによって金額は増えていきます。完全同居は、共有設備が多いので一般的な一軒家と同様の金額が目安です。共有設備を減らして、それぞれの設備が増えると金額はあがります。

ちなみにリフォームの場合は、新築よりも金額は抑えることができます。

二世帯だと相続税が安くなる?

二世帯住宅で家族と同居している場合、相続税対策に大きなメリットがあります。

通常、土地の評価額が高いと、納めなければならない相続税も高額に...。しかし、二世帯で暮らしている場合は、条件次第で土地の評価額を8割も減額してもらえる「小規模宅地等の特例」という制度が利用できます。

特に、土地の評価額が高い地域にお住まいの方にとっては、二世帯住宅にすることでかなりの節税が期待できるのです。お住まいの地域によって変わってくるので、ご確認ください。

新築で建てることのメリットは?

リフォームと違い、新築で建てることのメリットはなによりも「間取りを考えることができる」ことでしょうか。親世代と子世代の双方で相談して間取りを決めることが大切です。生活時間や生活スタイルなどを考慮して決めないと、あとでもめる原因になることも...。

夜は夕食のあと寝るまで静かに過ごしたい親と遊び盛りの子供がいる生活とでよくあるのが、生活音が思っていたよりも気になったというところです。小さな子供が走り回る音やドタドタと歩く音、深夜遅くのお風呂やキッチンの水音、静かにしたい、寝ようとしていた側からすると気になるものです。水回りの配管などは気軽に変えることができないので、間取りを考えるときにそのあたりも気にして、部屋の配置を考えるようにしましょう。親の寝室の近くや寝室の上に子世代のリビングやお風呂を間取りで配置しないようにするのもいいですね。

また、新築で建てるとその後、長く住むことができます。子供が独り立ちしたり、親世代がいずれいなくなったときに部屋をどうするかというのも将来的なこととして考えておきましょう。完全同居、一部同居タイプは、そのことを考えて、空き部屋になったときに、違う部屋として使えるようにシンプルな間取りにしておくのもおすすめ。完全分離タイプならば、玄関から別々でプライバシーも守られているので、他人に貸し出すということも可能です。

意外と忘れがちな光熱費

間取りによりますが、光熱費の削減は可能です。共有設備をどこまでにするかで、かかる光熱費が変わります。使う分は二世帯分になりますが、払いも二世帯で払うので、かかるのが減るのです。

少しやっかいなのが、光熱費をどちらが負担するかということです。完全分離タイプにすると、それぞれに基本料金がかかるので、支払いについては各家庭ごとになりますが、光熱費がよりあがってしまうこともあります。また、請求が一緒で親が支払いをしているとなると、気を遣ってしまうことも。

意外と忘れてしまいがちなので、同居のときに光熱費はどちらが払うか、一緒に払うのかなど決めておくといいでしょう。

新築で建てるために、業者を選ぶときのポイントは?

新築で家を建てるとなったら、サイトを検索したり、専門誌や本を読んだりして家を建てるということに向けて情報収集をしましょう。情報量が増えることで、良い情報、悪い情報も入ってくるので選択肢が増えていきます。

情報収集をして、次に大事なのは、業者選びです。 良い業者も多いのですが、残念ながらあまり良くない業者もいるのが現状です。そこでいくつか業者選びのためになるポイントをご紹介します。どんな家を建てたいかを考えつつ、それに合った業者を選びましょう。

まず業者には、どんなタイプがあるのでしょうか。代表的なものは、工務店、設計事務所、ハウスメーカーです。
工務店:設計と施工を一括管理している。比較的コストが安い。地域に密着している。
設計事務所:間取りなどの設計を担う。施工会社とは別のケースが多い。比較的コストが高い。
ハウスメーカー:知名度、ブランド力が高い。全国的に展開している大規模が多い。割高感がある。

良い業者選びのためのポイントです。

ポイント①「建てたあとのお客さんとの接し方はどうか?」

家が建つまでは、どの業者もお客さんへは丁寧な接客をするでしょう。重要なのは、建てたあとのお客さんとの接し方です。業者のサイトに建てたあとのお客さんとのつながりを紹介しているものがあったら、建ててからも末永いお付き合いを大切にしていると評価できます。

ポイント②「自社のポリシーを出しているサイトか?」

どういった家を建てているか、イメージ写真などももちろん大切ですが、自社のポリシーをちゃんと主張しているかが重要です。家作りに対する想いが大きく掲載されているサイトはおすすめです。

ポイント③「マナーが良いか悪いか?」

業者の方に合ったときに印象やマナーがなっているかを気にしてみましょう。どのような心構えでお客さんに対応しているかが見えてきます。良い業者さんの場合は、現場の職人さんたちにもマナーを徹底しているところが多いです。また施工中に近隣住民に配慮をするマナーも大切です。

ポイント④「お客さん視点で予算、価格を考えているか?」

理想の間取り、設備などを考えていくと予算を超えてしまうことも多々あります。そんなときに売れたらいいという思いの業者だと予算を度外視して進めたりしてくることも。良い業者でしたらお客さんの心配を考え、低コストを提案したり、超える予算の額を教えてくれたりしてくれるでしょう。常にお客さん視点で考えてくれる業者がおすすめです。

ポイント⑤「アフターサービスはできているか?」

家が完成してから、定期的にお宅訪問をして不具合がないかを確認するのはどこの業者も行うサービスです。アフターサービスとして、不具合があったときにどう対応しているかが見極めポイント。即日対応が理想ですが、このような対応をしますと具体的なものを伝えてくれるだけでもお客さんの不安はやわらぐものです。このようにお客さんの不安に寄り添うアフターサービスを心がけているところがいいでしょう。

お客さんのことを考え、お客さんの立場にたって物事を考えてくれる業者がおすすめです。新築を建てるというのは、大きな買い物。失敗したり、後悔しないためにもこれらのポイントを参考にしつつ、業者を選びいい家作りをスタートできればと思います。