しあわせブログ BLOG

制震と断熱の住宅建設

大田区で建設中!耐震等級3をさらに強くする制震性能

大田区にて、建設中の注文住宅を見学してきました!
19坪ほどの土地で3階建ての住宅の建て替えです。

こちらが基礎鉄筋。コンクリートに鉄筋を埋め込みます。コンクリートは押される力に強く、引っ張られる力には弱い。一方で、鉄筋は押される力には弱いものの、引っ張られる力に強い。その両方を組み合わせて頑丈な基礎を作ります。コンクリートを流し込んで固まったら周りの木型は外されます。

基本の木造軸組工法に、特殊な耐震金物による補強をしています。木材だけの工法よりも、より強度を高めることが可能になります。また、接合部の強度が高いため、設計自由度が高く、特に狭小住宅で理想の間取りを実現できます。

それぞれの柱には制震テープ。制震テープとは、粘り気と弾力のある素材を厚さ1mm、幅30mmほどに加工した、両面テープのようなものです。ごく薄いテープを貼るだけのシンプルな構造ですが、家全体で揺れを吸収して柔らかく分散します。劣化が極めて少なく、破損の心配がなく、従来の制震材よりも大きな効果を生むとともに、低コストです。

木造軸組工法に、枠組壁工法(2×4工法)の良いところを組み合わせて、耐力面材として構造用合板を使用。筋交いがほとんどない家です。阪神淡路大震災の時に、筋交いが根本から折れてしまったケースが多く、2×4は比較的倒壊しなかった経験をもとに、面で建物を支える構造を採用しています。壁を打ち付ける釘のピッチやサイズも綿密に計算された地震に強い住宅です。また、筋交いがないことで、断熱材を全体に吹き付けることが可能となり、より断熱性能の高い家が可能となります。

基礎のコンクリートと木材の間に、ゴムのような素材の通気パッキンを使用することで、床下の空気の流れを確保。逆に玄関と浴室空間は、気密パッキンを使用し密閉します。昔ながらの、床下の一部に換気口を作る方法に比べて、効率良く基礎の全周を換気することができて、またコンクリートと木材を絶縁しているため、木材に湿気が伝わりません。床下を自然換気で乾燥させることで、シロアリなど湿気を好む害虫が住みにくい床下環境にしています。日本のシロアリは、湿気や結露を好むため、シロアリが住めるような環境にしないことが、長く住める家づくりには大切です。基礎の強度の面でも、換気口が弱点になることがなく、耐久性の高い家を作ることができます。玄関と浴室を除く床下には、床を張る前に断熱材を敷き詰めて、床下断熱をします。

狭小地のため、容積率いっぱいに空間を広く使えるよう、広いルーフバルコニーを作っています。容積率とは、敷地面積に対する建物の延床面積(各階の床面積の合計)の割合を示す指標です。バルコニーは延床面積に含まれないため、最大限に広く使える住宅が実現します。

さまざまな知恵と技術を駆使した、東京の住宅地ならではの家です。

ローコストでも高度の遮熱効果、エコ工法

樋口 健二

弊社代表に、エコ工法についてインタビューをしました。

弊社で標準装備している「エコ工法」。主に「遮熱」をすることによる工法になります。

外気温が28~30度でも、遮熱を取り入れた家は、1F玄関を入るとひやっとします。コンクリートの建物の影に入った時にヒヤッとする感覚が、木造で実現出来ています。通常のモワッとする感覚がないのです。1Fは真夏でもエアコンがいらない涼しさです。30度くらいまではエアコンがいりません。35度を超える日はエアコンが必要になります。長年の計測によると、建て替えの前後で、真夏で5~8度は室温が落ちています。その大きな効果ため、弊社では遮熱工法を標準化しています。

さらに、「しあわせ塗り壁」を塗ると、さらに1~2度下がります。湿気の感じ方も変わってきます。肺気腫の方で、病院に運ばれることが2~3回あった方で、家じゅう全部この「しあわせ塗り壁」を塗ったところ、それ以降、肺気腫の症状がおさまり、命の恩人と感謝されたことがあります。通常のビニルクロスの部屋で空気が密閉されてモワッとしていたのが、「しあわせ塗り壁」を塗ると壁が呼吸し始め、空気環境が変わってきます。なので、ご予算に応じて、出来れば塗ると良いと思います。遮熱工法は標準で付いてきます。

お客様のところで、光熱費を計測しているのですが、ご家族4人暮らしくらいで、月の光熱費が2万5千円前後の家が多くて、このエコ工法で建て替えると、だいたい1万円くらい光熱費が下がっていてお得です。リアルなお客様の声です。窓が多いと、熱の影響を受けやすくなるので、実際にいくら落ちるかは、窓の条件によっても変わってきます。窓の少ない玄関では、本当に空気がヒンヤリします。

住宅に影響を与えるのは輻射熱(ふくしゃねつ)。熱には、伝導熱、対流熱、輻射熱の3種類がありますが、輻射熱とは、太陽からの電磁波による熱で、赤外線で伝わります。家の場合、輻射熱の影響が80%以上であるにもかかわらず、今あるほとんどの家が、輻射熱の対策はされてきませんでした。普通の防水シートを貼った家を遮熱シートに変えると、熱効率が圧倒的に変わってくるし、電磁波も中に入れないようになります。弊社では、遮熱シートが世の中になかなか無かった頃から、すでにこの工法を行っています。ちなみに、施工途中に、銀色のギラギラした家になります。取り入れるのは全国でも早かったと思います。京都や、東京、九州、北海道で経過観察をしながらやっていましたので、確実に効果のある工法です。遮熱にする際に、間に通気層を作って、熱を逃すのですが、通常、大手の住宅会社でも通気層は取れていないことが多く、それだと遮熱にならないです。

予算がある方は、「しあわせ塗り壁」が良いでしょう。「しあわせ塗り壁」は弊社本社ビル1Fのレストラン「GRECIAL(グリシアル)」でも使われています。塗り壁はサッと拭けて衛生的です。ザラザラした従来の塗り壁のような、埃が積もりやすい感じではないです。特に、無垢の板を貼って「しあわせ塗り壁」にすると、湿気が全然違います。温度の計測をしてみると、足元の温度と天井の温度差が少ないです。体に病気が起きる要因は、冷えが原因していることが多く、足元が寒い家は、低体温になりやすく、病気になりやすいので、床暖房は良い暖房方法です。エアコンは対流熱ですので、足元を冷やしやすいです。そんなエアコンの対流熱の対策としても、「しあわせ塗り壁」は効果的で、部屋の温度が均一化します。光熱費削減の意味では、エアコンは良いです。

床暖房も電気式だったらコストは安いですが、電磁波がずっと出ているので、出来れば温水が良いです。ただし、温水はコストが高いという点で難しいです。エアコンをうまく輻射熱対応するには、やはり「しあわせ塗り壁」です。成分の「ケルザイム」は酵素が生きています。これはすごい効果です。開発者にデータも見せてもらっていますが、アメリカの山の上で採れた、昔海の下だったところの、海藻の化石化した成分です。ケルザイムは奇跡の素材です。しかも、比較的安くご提供できます。

弊社の家は、制振仕様も標準装備です。お客様の家で計測を続けていて、地震が起きた時に教えていただいているのですが、たしかに揺れは少なく感じるとのことです。東日本大震災の時、東京は震度5強だったので、多数のメンテナンスが必要かと思っていたところ、弊社で建てた家はメンテナンスがありませんでした。

壁の中の筋交い

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構造上強度を持たせる筋交い、こんな感じになっています。

筋交いが入っている壁はリフォーム時基本壊すことが出来ません。

この上にボードを貼って壁が出来ていきます。

ほうきがかけてありますが、毎日終了時等お掃除をして

帰ります、いつも現場は綺麗にしています。

壁の中の施工金物

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この金物は筋かい金物と言います。筋かいの端部に取付ける筋かいと柱と横架材を接合する金物です。筋かいとは、建物の強度や耐震性を高めるために施工します。普段見ることのない部分です、建築中しか見られない所ですが、強度を保っている大切な金物です。

(大田区西糀谷 二世帯住宅新築施工現場より)