安全で賢い土地探しは、土地情報の見方から始めましょう
最近、土地探しのお客様への情報提供の目的で、不動産販売図面を見る機会が多いのですが、私の様な工務店目線で情報を見ると、不動産会社の「土地を売る為には・・・」という様な工夫、言い方変えればテクニックが多々見受けられます。NHKで放送されていたドラマ【正直不動産】の様な話は、実際に多くあるものです。気を付けましょう。
最近、土地探しのお客様への情報提供の目的で、不動産販売図面を見る機会が多いのですが、私の様な工務店目線で情報を見ると、不動産会社の「土地を売る為には・・・」という様な工夫、言い方変えればテクニックが多々見受けられます。NHKで放送されていたドラマ【正直不動産】の様な話は、実際に多くあるものです。気を付けましょう。
今回から、日頃家づくりをご提案する上で、相談初期にお客様から質問の多いお話を、少しづつお伝えして参りたいと思います。
先ずは家の計画を始めるにあたって大きく分けて2つのパターンがあるかと思います。
A:今お住いの家を、新しく建て直すことから始める家づくりの計画。
B:新たに土地を探して、その土地で始める家づくりの計画。
Aの計画でのご相談の際、初めに投げかけられる質問は3つ。
①建替えの費用はどれ位必要?
②どれ位の大きさの家が建つの?2階建て?それとも3階建て?
③工事期間はどれ位掛かるの?
先ずは①の建替えの費用はどれ位必要?について下記の10の項目をピックアップします。金額は参考程度。大事なのは下記の項目の費用を始めに考える必要があると知る事です。これを建設会社との初期の相談段階で金額の提示をしてもらい、無理なく無駄なく賢い打合せがお互いに進められるか判断できるようになります!
①今の家の解体費用←今の家が木造(1坪4万円前後)か鉄骨かでも大きく金額が違います。鉄骨は木造の1.5倍程費用が掛かる事も。こうした点も木造の家づくりがお薦めです。解体費用の算出に際し、木で出来ている家具・今付いている照明器具やエアコンは建物解体費に含みます。その他の素材(プラスチックやガラス・アルミ製)の物や家電製品・日用品・布団や衣類・食器などはご自身で処分した方が安いです。2階に大きな冷蔵庫や洗濯機が有って1階に降ろすのが大変!という場合は、解体業者さんに頼んで1階まで降ろしてもらっています。
②工事期間中の仮住まいの費用と引越し費用←工事期間(約6か月)中の仮住まいは、短期貸し物件専門業者さんと一緒に最寄りの住まいを複数ご案内しています。一緒に引越しの御見積もご案内出来ますので、ご安心ください。
家賃○○万円として×6か月(敷金・礼金・仲介手数料3か月)計9か月で○○万~※物件によって様々条件が御座います。引越しは荷物の量や仮住まいまでの距離により様々。
③新しい建物本体の費用←建物の大きさや工事のしやすさによって大きく変わります。今と今後の資金計画をしっかり立てて無理しない費用で計画します。
④地盤補強の費用←事前に近隣で行った地盤調査データを取寄せ解析し、事前に解体費用を算出します。勿論小屋を壊して更地になった後、正確に調査します。
⑤外構の費用←敷地周囲のブロック塀や道路面からのアプローチを考えながら、先に予算を残しておいて工事期間中に打合せします。40万円~100万円程
⑥新調する家具や家電の費用←初めの資金計画の段階・間取り打合せの段階で購入する家具や家電を置場・搬入経路等、考えながら計画に盛り込みましょう。
⑦住宅ローンの諸費用←建設費用を抑えるよりも、住宅ローンの金利比較での総支払額や事務手数料・保証料・団体生命保険料を比較し、ここで大きなコストカットを行いましょう!銀行選びは住宅会社選び以上に大事です。仮に3000万円借り入れ35年返済で金利が0.1%違うだけで60万円程度総支払額が変わります!
⑧火災保険・地震保険の費用←住宅ローンをご利用される銀行で紹介や指定される場合と、自信で自由に選べる場合があります。こちらも銀行選びと同様に保険料や保険内容によって生活に大きな差が生まれる大事な所です。
⑨建物登記費用←同じく住宅ローンをご利用される銀行で紹介される事が多いです。登記費用は一律で定められている費用が有りますので、大きな差は有りません。中にはご自身で一部の登記を行う事も可能です。(法務局に何度か足を運び、登記に掛かる費用を削減される方も居られます)
⑩祭事(地鎮祭)の費用←土地の御祓いをする事で、ご家族の健康や工事の安全を祈願して貰えます。最寄りの神社やお寺にご相談を。(祈祷料は3万円から5万円程)地鎮祭をする方としない方とは半々です。
②③はまた次回。
大田区羽田地区では、環状8号線や産業道路に沿って防火地域が指定されています。
防火地域内のエリアでは、耐火構造の建築が求められ、通常の準耐火構造に比べより火災に強い家づくりを行わなければなりません。(但し、木造2階建て・100㎡以下で有れば準耐火構造でも可能)
木造耐火建築は、他の構造(鉄骨やコンクリート)に比べ、コストが抑えられ、二酸化炭素排出も削減出来、更には耐火性を良くする為に石膏ボードを外部と内部に2重に張る事で、気密性が良くなり、断熱性能が向上し、日常生活での冷暖房負荷を削減できるメリットが生まれます。
木造耐火建築の計画に際し、日本ツーバイフォー建築協会や木造住宅産業協会で木造耐火構造が国の認定を取得していますが、私のお薦めは吉野石膏の耐火仕様。吉野石膏(「安全で快適な住空間を創る」をモットーに、タイガーボード製品(石膏ボード・プラスターボード)、耐火・遮音壁、耐力壁、目地処理材などの建築関連商品を中心に、肥料用、歯科用、医療用石膏など、様々な商品を提供しています。)は家づくりで欠かせない石膏ボードの国内シェア80%を誇る大手。こちらで認定を取得した工法を採用し、いよいよ木造耐火3階建ての家づくりを始めます。
下記更地の状況。木造ですが石膏ボードを多く貼るため、建物の固定荷重が普通の住宅に比べ重く、地盤調査時に地耐力の判定も厳しく行い、地盤補強を行った上で基礎工事をスタートします。