あとで後悔しない「いい家」の建て方 BESTHOUSE

第三章 業者選びのポイント2 ホームページ


ポリシーをきちんと発信しているか

 現在は、ほとんどすべての会社が自社のホームページを公開しています。閲覧する際には、その会社の『お客様との向き合い方』に注意してください。

 通常、ホームページでは『どういった家を建てているか』『会社の規模はどれくらいか』『お客様の声にはどんなものがあるか』に注意が行きがちです。

 もちろんそういった情報も重要ではあるのですが、それよりも『その会社の考え方がしっかり伝わってくるか』に注目していただきたいと思います。

 イメージ写真や商品の特徴を前面に出している会社は、イメージや商品を一番に考えているということです。それはもちろん大切ですが、私はそれ以前に、自社の考え方をしっかり打ち出している会社の方を選ぶことをお勧めします。つまり、家づくりに対するメッセージを読み取れるか、という判断基準を持つとよいでしょう。

 信頼できる会社は、何よりもまず、『どういう想いで家づくりに取り組んでいるのか』という主張を明確にしているのです。想いや理念、お客様への向き合い方が明確です。

『活動状況』も確認しておこう

 とはいえ、どの会社のホームページも基本的には自社をよく見せようとしているのではないか、と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

『家を建ててからが一生のお付き合いです』
『お客様満足度一番』
などというポリシーをホームページ上で謳っている会社はたくさんあることでしょう。

 このポリシーが本当かどうかを見極めるには、具体的にどんな行動を取っているかに注目することです。

 『OB顧客を集めてイベントを行った』などという情報は、実際に行わない限りホームページに掲載することは出来ません。

  その言葉と実際の行動、例えば、地域のためにポランティアしている、などがリンクされている会社は日常の活動で習慣化されていると判断できます。言葉だけ で実態が伴わない会社は、ホームページを見ていても、実際に何をやっているかが見えてきません。その反面、しっかりとした活動を確認することを通して、そ の会社が何を大切にしているかが見えてきます。

 ホームページから私の会社が開催する見学会にお越しになるお客様は、ホームページやプログなどを通じて私のことをよく知っている方がほとんどです。初対面でも『あながた樋口さんですね』と親しくお話ししていただくケースが頻繁にあります。

 これは、とても大切なことです。どんな人が家を建ててくれるのか。その人はどんな性格の人なのか、などが確認できるからです。

 ホームページは、決してお金をかけていればよいというものではありません。見た目だけでなく、ぜひメッセージに注目してほしいと思います。その会社の一番大事なところは、必ず汲み取ることができるはずです。